HISTORY
イラストレーター つがおか一孝
プロフィール
1950年8月 四国の徳島生まれ。
73年 広告プロダクション、ザ・マン入社。
75年 フリー・イラストレーターとして独立。広告関係のイラストを中心に、ポスター、雑誌、カレンダー、レコードジャケットからパッケージ・イラストまで幅広く制作。この頃の趣味はティン・トイの収集とネオン街の徘徊。
78年前後 アメリカの若者文化「自然回帰の運動」(バックパッキングとフライ・フィッシング、そしてエコロジー)の考えに出合う。夜型の極めて不健康な生活の反動もあって突然発心。
魚釣り(フライ・フィッシング)を始める。久し振りに体験した陽光の眩しさに軽いめまいを覚える。「魚のうろこの美しさに、目からうろこが落ちたようだ」(当時の本人談)。
80年前後 画業を忘れてフライ・フィッシングにうつつを抜かすを自己批判。同時に自己改革を決意する。かく成る上はと、仕事の場をアウトドア及びスポーツ誌を中心とした出版分野に拡大。趣味と実益の両立をもくろむ(どこが自己批判じゃ)。リバーサイドでの半画半漁(半農半漁みたいなもの)の生活を目指す。
81年5月 北海道「屈斜路プリンスホテル」(国土計画)壁画制作。 アウトドア好きなら誰もが憧れる自然のメッカ「北海道」での川釣りをあて込み、この壁画制作の依頼を二つ返事で引き受けたもののホテルの壁は思いのほか広大で、鱒釣りの別天地に長期滞在しながら仕事に終始。仕事と趣味の両立の難しさと、現実の「壁」を思い知る。
86年 月刊「フィールド・アンド・ストリーム」誌(CBSソニー出版)表紙イラストレーションの制作。同年、イラストとエッセイの連載開始。
87年 箱根「仙石原プリンスホテル」一階ロビー壁画制作。朝夕の「芦ノ湖」でのさかな釣りを目論んで、生来の楽天家は「箱根・仙石原プリンスホテル」ロビーの壁画依頼を又もホイホイ引き受けた。事前に芦ノ湖の入漁券(年券)まで購入し、意気込んで挑んだ箱根の壁もやっぱり大きくて・・・。
88年3月 住み慣れた東京「杉並」から、まだ自然が残る鎌倉「稲村ガ崎」へ転居。夫婦と子供二人、アヒル一羽の生活。釣り、キャンプ、バード・ウォッチング、カヌー、野外クッキング等、それまで家族で実践してきたキャンプ体験をまとめた「ファミリーキャンプ入門」(千早書房)を出版。
89年6月 スポーツ・フィッシングの専門誌、月刊「アングリング」誌(産報出版・廣済堂出版)表紙イラストレーションの制作を開始。(以降2001年2月まで12年にわたり制作)
90年 ジャパンカップ・ボーリング(日本プロボーリング協会)ポスター制作。(以後2011年まで21年間に渡って制作)
91年 東京六本木「アートボックス・ギャラリー」にて作品展。
93年 名古屋「セントラル・ギャラリー」にて作品展。
東京錦糸町「西武百貨店」にて「栂岡一孝イラストレーションの世界展」を開催。
95年 幕張メッセ「世界釣り博」に於いて作品展。
97年 北海道「チミケップ・ホテル」にて作品展。
98年 東京銀座「アートボックス・ギャラリー」にて作品展。
横浜元町「キタムラ」のカレンダーをはじめとした、ビジュアル全般のイラストレーションの制作を開始。以後、現在も継続中。
99年 東京銀座「キーストン」特設ギャラリーにて作品展。
2000年元旦 ミレニアム年の年頭にあたり、己の生きてきた半世紀を振り返り、深く反省、恐れ入り、自己改革を決意(またかい!)。ここに3つのスローガンを掲げる。「チェンジ」「アクション」「ムーブ」。
のんびり屋の私は、今日をもって変身(チェンジ)だァー、積極的に行動するぞと、6月北海道釣行の直後、モンゴルへ釣行。
9月には、アラスカから帰った直後、再びモンゴルへ「アクション」。モンゴルの釣りにハマッてしまった。
01年6月 12年暮らした鎌倉「稲村ガ崎」から「葉山」へ転居(ムーブ)。( 僕らの新天地が、きっと此処にあると信じて・・・)
広大なモンゴルの自然を多くの仲間に体験させたいと「つがおか一孝と行く、モンゴル・フィッシングの旅」(近ツリ)を企画。6月に実施。(以後3年間で4回実施)。
02年5月 旅行雑誌、じゃらん「おとなのいい旅」(リクルート)。表紙イラストレーションの制作を開始。巻頭エッセイ「絵描きの旅日記」を連載。
03年7月 クロスワード・パズルの専門誌「ナンパラ・スペシャル」(学研)。表紙イラストレーションの制作を開始(20年目に入った現在も継続中)。
04年 横浜市と(株)キタムラの後援により山手234番館にて「つがおか一孝・ヨコハマ・ドッグ・ストーリー展」。
05年5月 ゴルフ専門誌「アルバ」(小池書院)。表紙イラストレーションの制作を開始。7月 フィッシングの専門誌「スポーツ・アングラー」誌。(ネコ・パブリッシング) 表紙イラストレーションを担当開始。
06年4月 ライトアップ・ショッピング・クラブ(旧ソニー・ファミリー・クラブ)発行のHDカタログの表紙イラストレーションを担当、同社インターネット・ショッピング・サイトでコラム「葉山日記」を連載開始。10月 東京銀座・ソニービル一階特設ギャラリーにて作品展。
08年3月 スポーツ・フィッシング専門誌「フィッシング&ライフ」誌(緑書房)表紙とコラムを担当。
10年 フライ・フィッシングの専門誌「フライの雑誌」(フライの雑誌社)イラストとコラム「釣ったり、釣られたり」を連載開始。「川崎・宙と緑の科学館」(川崎市)一階ミュージアム、展示ビジュアルを制作。
11年 スポーツ・フィッシングの専門誌「SW」誌(岳洋社)巻頭イラストコラム「西の空に向かって」を連載開始。樋口明雄「K-9」シリーズの表紙・挿絵の制作開始。
13年5月 東京大崎・パタゴニア大崎店にて作品展。6月 東急ハンズの新聞広告及び店頭ポスターの制作を開始。(読売広告大賞受賞)8月 青森県「十和田ビジターセンター」展示ビジュアルの制作に着手。完成は2014年1月。(国交省からの依頼)
「ビーパル」誌(小学館)で角幡唯介「エベレストには登らない」挿絵の連載開始。
14年3月 テルモ社(精密機器)の企業広告の制作を開始。(朝日広告賞、及び日経広告賞・最優秀賞受賞)
16年 NHK徳島「阿波踊り」ポスターの制作(以後、2019年まで継続して制作)
17年 「横浜ベイスターズ・開幕キャンペーン」ポスター、及びビジュアルの制作。
18年 競輪70周年記念ポスターの制作。
19年 名古屋銀行のキャンペーン・ポスターの連作「東山動植物園」の制作。11月 北海道・阿寒国立公園内「川湯つつじヶ原」の展示ビジュアルの制作。(環境省)完成は2020年5月。
21年 「妙高高原ビジターセンター」壁面展示画の制作(環境省)。完成は2022年。
●1992年から全日空機内誌「翼の王国」に魚のイラストを連載、06年から野鳥のイラストを連載。95年から釣り業界国内最大のイベント「国際釣り博」のメイン・ポスターを6年間制作。山と渓谷社刊「アウトドア21ブックス・シリーズ」の表紙イラストレーションを制作するなど、自然、動物、魚釣り、アウトドア・スポーツを描く仕事が多くなった反面、肝心の釣行日数はどんどん減っている現状。あの時抱いた思惑(趣味と実益の・・・)、憧れの「半画半漁」の生活に近づいているや否や…。
●いま、イラストレーションのテーマとして興味を持っているもの。魚、野鳥、犬・猫、野生動物、自然、そして「人間」。
●葉山をアートで盛り上げようと、写真家の鈴木増一さん(一色郵便局、前局長)と、画家で今は亡き永井龍子さんによって2013年に発足した「一色海岸アート」に第一回より参加。葉山一色に暮らすアート作家たちが集まって、毎年お正月明けに行われる「一色海岸どんど焼き」に合わせ、葉山しおさい公園内「しおさい博物館」展示フロアにおいて作品展を開催(2021年以降は3月に開催)。葉山町と地元町内会、そして一色商店会、たくさんの人たちの温かい応援を受けながら今年で10年。記念すべき「第10回・一色海岸アート展」も大盛況でした。現在、代表。